肘・膝の痛み

肘や膝の痛みの原因とは?

関節部分が痛む症状、その原因を解説!

肘や膝などの関節部分の痛みは、ある程度ゆっくりと進行していく特徴があります。多くの場合、「加齢」が原因として、自然な加齢の結果として見過ごされがちです。

しかしながら、実は関節部分の痛みにははっきりとした原因があって、適切な治療を行えば治る場合もあります。 今回は、肘・膝の痛みの症状や原因を解説します。

1. 肘の構造・メカニズム

肘は、上肢の動きを支える重要な関節として、普段から動かすことが多い部位です。腕を曲げるための関節部分として機能しているため、「肘関節」とも呼ばれます。肘関節というのは、上腕部にあたる1本の骨「上腕骨」と、前腕部にあたる2本の骨、親指側の骨である「橈骨(とうこつ)」、小指側の骨である「尺骨」の合計3本の骨から構成される関節です。
上腕骨1本に対し、前腕の橈骨と尺骨がくっつくようにして肘を構成しており、その周りに筋肉や腱が張り巡らされることで補強されています。
また、肘の軟部組織は、指や手首の動きとも密接にかかわっており、非常に重要な部位であることがわかります。

2. 肘の痛みの原因とは?

肘などの関節の痛みの原因として多いのは「関節部分に大きな負担がかかる」ことです。しかしながら、肘というのは日常生活において、体重を支える役割で用いられることは少ない部位です。そのため、体重などの負荷が大きいことが原因での痛みは、相対的には少ない傾向にあります。
しかしながら、肘や腕部の骨折や脱臼などの肉体的な損壊を受けた場合や、テニスや野球などの肘を酷使するスポーツや、極端に重いものを運んだりする肉体労働によって肘に負荷をかけすぎた場合、軟骨や靭帯に大きなダメージを負った場合などに激しく痛むことがあります。こうした原因による肘関節部の痛みを、「変形性肘関節症」といいます。
また、肘関節を含め、指や手の関節、肩や股関節や膝など、全身の関節に炎症が起こる病気が原因である場合もあり、これを「関節リウマチ」呼びます。最初は関節における炎症が原因で腫れや痛みが起こりますが、リウマチが進行すると、肘が動かしにくくなったり、変形したりしてしまいます。

3. 膝の構造・メカニズム

膝は、下肢の動きにかかわる非常に重要な関節部分であり、別名を「膝関節」」といいます。
膝関節は、人間の骨の中でも最大級に大きな骨である、太腿(ふともも)を構成する「大腿骨(だいたいこつ)」と、膝から下にある脛を構成する「脛骨(けいこつ)」、膝の下部にある「膝蓋腱(しつがいけん)」によって支えられた「膝蓋骨(しつがいこつ)」=膝の皿の3つの大きな骨によって構成される関節です。
大腿骨が脛骨の上で前後に滑るようにして動くことで膝を曲げたり伸ばしたりでき、それを膝蓋腱や膝蓋骨が支えるというメカニズムになっています。また、表面には弾性のある軟骨があり、この軟骨がクッションの役割を果たすことによって、負担や衝撃が吸収されています。

4. 膝の痛みの原因とは?

大腿骨から脛骨にかけては、上半身から股関節にかけての全体重を支える役割があるため、非常に頑丈に作られています。膝は、日常生活においても体重を支える役割があるため、負担がかかりやすく、さまざまな要因によって痛みを発生させてしまう可能性が高い部位です。
膝関節は毎日のように体重を支えていますから、継続的に負担にさらされています。実は、膝関節を覆う軟骨部分は、長い年月をかけて徐々にすり減ってしまいます。若い間は軟骨がすり減ったとしても随時回復しているので、膝関節の頑丈さを維持できているのです。
しかしながら、加齢とともに再生能力が落ちると、軟骨がすり減ったまま元に戻りにくくなってしまいます。徐々に軟骨の下の骨もすり減り始め、やがて表面が滑らかな状態から、でこぼこした状態になってしまうのです。こうした状態が続くと、関節部に炎症が出てしまいます。これを「変形性膝関節症」と呼びます。
先ほどもご紹介した「関節リウマチ」も、膝の激しい痛みの原因のひとつです。膝の場合は、関節リウマチが進行すると軟骨部分が破壊され、脱臼や変形につながるなど症状が重くなり、最悪の場合、歩けなくなってしまうこともあります。

5. まとめ

以上、肘や膝の痛みの原因について、肘や膝の構造も含めて解説しました。関節部分は、ほかの筋肉や骨に比べて負担がかかりがちな部位です。
基本的には関節の負担によって痛みが発生する場合が多いのですが、さまざまな病気を含む概念としての「関節リウマチ」によって痛みが起こる場合もあります。
関節が痛むと、腕や足が自由に動かせなくなることもあり得ますから、症状の把握には注意する必要があります。原因によって改善策は異なりますが、まずは原因をはっきりさせることが大切です。

熊本市北区の整体院「あすあか整骨院」では、スポーツの現場で培った豊富な経験に基づく施術を行う前に、まずは根本的な原因を探ることからはじめます。
原因を把握することで、今どういう状態で、これからどうやって症状を改善していくのか、ということを丁寧に共有した上で施術を行わせていただきます。肘や膝の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

肘や膝の痛みを改善するには?

肘や膝の痛みの原因別の改善方法を解説!

肘や膝などの関節部分は、全身の中でも、とりわけ負担が集中しやすい部位です。そのため、一度痛みが起こってしまうと思うように動かせなくなったり、膝を痛めるとしばらく歩けなくなってしまったりこともあります。

ですので、原因をはっきりと把握したうえで、改善策をとる必要があるのです。
今回は、肘や膝の痛みに対して、原因別の改善策をご紹介します。

1.肘や膝の痛みの原因①:スポーツなどの運動時の「関節障害」

割合としては比較的少ないものの、激しいスポーツや運動などによって、関節痛を引き起こしてしまう場合があります。とくに膝の痛みに多く、ウォーキングやジョギング、ゴルフやテニス、筋トレなど趣味で行う運動によって膝関節に大きなダメージを負う場合も少なくありません。
これは「関節障害」といって、準備運動やストレッチなしにいきなり走ったり、一気に力をこめてジャンプしたりすることによって急激、かつ強い負担が膝に一気にかかることによって起こります。半月板の割れや靭帯断裂などの重い怪我を負ってしまう場合があります。
関節障害の際の改善策は、まずは炎症が引くまでしっかり休むことです。その後症状が改善してきたら、ストレッチや準備運動をしっかり行ってから徐々に体を動かすようにすることや、慢性的に負担がかかりやすい膝を守るために、クッション性の高い靴に履き替えるなどが考えられます。
また、運動前だけでなく、運動後も、軽く体操して関節部分を柔軟に動かしやすい状態を保ちましょう。

2. 肘や膝の痛みの原因②:変形性関節症

肘や膝の痛みの原因として、もっとも多いと考えられているのが、「変形性関節症」です。変形性関節症は、関節部分を包み守ってくれている軟骨がすり減ったり、欠けてしまったりすることによって引き起こされます。軟骨の劣化は、「老化」という、人間が避けられない原因によって起こるのです。
軟骨がすり減ることによって、関節部分の滑らかな動きが阻害され、周囲の組織も巻き込んで炎症を起こしてしまいます。これが変形性関節症の主要な症状で、もっともこの症状を引き起こしやすいのは膝です。
膝は毎日のように体重による負担がかかる部位ですから、加齢とともに再生能力の落ちた軟骨がすり減ったまま復活せず、炎症を起こしてしまうのです。
症状が進行すると、少し歩いただけでも痛みが起こってしまいます。そして、歩くことを避けるようになって筋肉が衰え、余計に症状が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
軟骨の劣化は治りにくいため、なによりも大事なのは、予防です。基本的には、肘・膝に負担をかけないということが予防策になります。
たとえば、肥満気味の人は膝に負担がかかりやすいのでなるべく痩せる、関節部をなるべく冷やさない、同じ姿勢を長時間続けないなどです。ストレッチや軽い運動、屈伸運動などを習慣的に行って、日ごろから鍛えておくことも大切になってきます。

3. 肘や膝の痛みの原因③:関節リウマチ

関節リウマチも、肘・膝の痛みの原因として、変形性関節症と同じくらい多いものです。関節リウマチは、肘や膝を中心に、全身の関節に炎症と痛みを生じる病気です。
関節リウマチの起こる原因は、基本的に免疫異常と考えられています。関節部に炎症が起こると、分泌される化学物質を目当てに免疫細胞が集まり、さらに過剰な免疫反応を起こし、余計炎症がひどくなってしまうことが、関節リウマチの起こるメカニズムであると考えられています。
関節リウマチを起こすのは、7割~8割が女性です。女性ホルモンが症状発生に関わっていると考えられてはいますが、はっきりとした原因はわかっていません。関節リウマチは、進行すると腎臓障害など重い症状が起こる可能性もありますので、初期症状である手足の指のこわばりや腫れを感じたら、早めに医療機関にかかることが大切です。
関節リウマチは、医療的な治療が一番の改善策です。早めに診察を受け、抗リウマチ薬などを処方してもらいましょう。

4. 肘や膝の痛みの原因④:自律神経失調症などの病気

そのほかにも、自律神経失調症などの神経系の病気が原因となる可能性もあります。自律神経失調症は、精神的なストレスや身体的なストレスが組み合わさって起こることがあります。そのため、規則正しい生活を送り、体や精神に負担をかけすぎないようにすることが、なによりも大切です。
また、インフルエンザ、ウイルス性肝炎などでも、関節の痛みが起きると考えられています。関節の痛みは、白血病などの命に関わる病気が原因となっていることもありえます。不審な点を感じたら、早めに医師の診察を受けましょう。
こうした病気が原因の場合は、その病気を取り除かなければ治らないので、病気の場合は、とくに早めに医師の診断と治療を受けましょう。

5.まとめ

肘と膝の痛みの原因別にわけて、それぞれの改善策を解説しました。肘や膝の痛みと一口にいっても、その原因は多様ですので、まずは症状の原因をはっきりさせてから、それぞれに合った改善策をとっていくことが大切です。
熊本市北区の整体院「あすあか整体院」では、第一に根本原因を見つけることを重視しています。経験豊富な専門家がしっかりと原因を洗い出し、どのようにすれば治るのかを共有させていただいたうえで、最適な改善策を提案させていただきます。肘と膝の痛みに悩まされている方は、ぜひ一度ご来院ください。

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