肩の痛みの代表的な原因は?詳しく解説!
肩の痛みは、腕の可動域などが制限されてしまうため、日常生活において支障をきたしてしまいやすい症状です。老若男女問わず起こりやすいものとしても広く知られていますので、実際に痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
しかし、なぜ痛みが発生するのか、その原因はあまり知られていません。そこで今回は、肩の痛みの原因の中で、代表的なものをご紹介いたします。
1. 肩関節周囲炎
肩に痛みを感じてしまう原因のひとつに、「肩関節周囲炎」が挙げられます。あまり聞き慣れない症状名かもしれませんが、五十肩という言葉であれば、聞いたことがあるのではないでしょうか。肩関節周囲炎は、五十肩の正式名称です。あるいは「凍結肩」と呼ばれることもあります。
肩には関節包という袋があるのですが、その袋で炎症が起きてしまうと袋が固くなるため、結果として、肩の可動域が制限されてしまうのです。
痛み自体は、前触れもなく突然訪れます。その後じわじわと数週間から数ヶ月にかけて痛みが増していき、悪化すると、夜寝ているときに痛みで目が覚めてしまうほどにまで症状が強くなってしまうのです。さらには痛みによって、なかなか眠れないようにまでなってしまうケースも少なくありません。
それだけでも十分問題ですが、肩周辺が固くなってしまうことで、たとえば電車でつり革に掴まることができなくなってしまったり、寝返りをうつことすらできなくなったりしてしまうなど、大きな支障をきたしてしまいます。
とくに40代や50代などの中年の方に発症しやすい症状ですので、肩の痛みだけでなく、可動に関しても思うように行かない場合には、肩関節周囲炎が原因である可能性が高いでしょう。
現時点では、どのような原因で肩の関節包が炎症を起こしてしまうのか判明していません。そのため、予防がとても難しいので、肩に痛みと動かしにくさを感じた場合には、早めに病院などで診察を受けましょう。
2. 緊張型頭痛
肩の痛みの原因にも関わらず頭痛というのは不思議に思われるかもしれませんが、頭痛が原因となり、肩に痛みが発生してしまうことはあるのです。
頭痛にもいくつかの種類があるのですが、なかでも緊張型頭痛は、肩の痛みの原因になりやすい頭痛のひとつとなります。そもそも緊張型頭痛自体は頭が締め付けられるような痛みを感じるという症状になりますが、その原因のひとつとして、肩周辺の筋肉が凝ってしまっていることがあるのです。
緊張状態になると筋肉が収縮し、こわばった状態になるので、それによって血管が圧迫されてしまった結果、痛みという形で現れます。
そんな緊張型頭痛ですが、頭だけでなく肩周辺に、鈍い違和感や痛みを感じてしまうことがあるのです。長時間パソコンの操作などをしていることで前かがみやうつむいた姿勢が続き、仕事によるプレッシャーやストレスなどが原因として考えられます。
精神的な面も原因に含まれるため、明確に原因を明らかにすることは難しいのですが、頭痛と並行して肩に痛みを感じている場合には、この症状である可能性が考えられるでしょう。とくに仕事による疲れなどが溜まっているであろう夕方の時間帯にひどくなる傾向がありますので、そうした部分も症状の判断基準になります。
3. 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、脊椎、いわゆる背骨で発生する症状となります。人間の頭から腰までをつなげている背骨のことを「脊椎」といいますが、脊椎には椎骨という小さな骨が24個重なるように連なっています。
その椎骨同士の間には、椎間板と呼ばれる円盤型をした軟骨が挟まっているのですが、さまざまな原因により、椎間板がはみだしてしまい、神経などを圧迫することで痛みを発生させてしまうのです。
ちなみにヘルニアというのは、本来あるべき場所からはみだしてしまった状態のことを表す言葉ですので、椎間板に限ったことがではありません。
痛みのほかにも、強いしびれなどの症状がよく見られます。椎間板ヘルニアというと、腰周辺で症状が見られるものという印象が強いかと思いますが、頚椎椎間板ヘルニアの場合には、肩にも痛みやしびれが発生します。
また、肩だけに留まらず首周辺や両腕にまでその症状がおよぶので、ものをもつことすらままならなくなってしまうなど、大きな支障があるでしょう。
ヘルニアは、一度発生してしまうと、そう簡単には改善できません。手術によってヘルニアを摘出するという術はありますが、そうでない場合には、時間をかけてゆっくりと付き合っていかなければならないため、予防は重要となります。
症状の発生原因はさまざまですが、基本的には背骨に対して負担を与えないように心がけるのが予防となります。さらに、ニコチンによる血管の収縮も原因となりやすいので、煙草を吸われる方であれば、禁煙は効果的です。
4. 胆のうの異常
内臓の病気が原因で、肩に痛みを感じるようになることもあります。とくに胆のうで発生する、胆のう炎や胆石症などの病気が原因となりやすいといわれています。これらは胆のうにおいて胆石と呼ばれる結石がうまれ、胆のうで作られる消化液の通り道である胆管が詰まってしまうことで発生するのです。
詰まること自体は胆石症となり、詰まったことで炎症を起こしてしまうと胆のう炎となり、いずれも激しい痛みが長時間続いたり、場合によっては吐き気や高熱がでたりする症状も見られるでしょう。
肩に感じる痛みの特徴としては、右側だけ痛むということが挙げられます。ほかの原因に比べて特徴的な痛みですので、該当する痛みを感じた場合には、早めに医師の受診をオススメします。
5.まとめ
肩の傷みの原因には、病気によるものと筋肉の緊張によるものがあります。病気の場合であれば早期に医師の診察を受けるべきですが、筋肉の緊張による
ものが原因であれば、整骨院で改善は可能です。 「あすあか整骨院」では、早期改善と根本原因の発見をモットーに専門家が対応しています。肩の痛みにお悩みでしたら、ぜひ一度ご予約の上お越しください。